Dr.ミュウの木曜日歯科教室18

雨が続きますね

7月も後半に入りましたが、なかなか雨模様が解消されませんね。
そろそろ学校では夏休みも始まりますね。晴れた夏休みをエンジョイできることを祈っています。

高血糖と血管

歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています。
さらに歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきました。

炭水化物の過剰摂取によって、血液中に糖質が過剰に存在する「高血糖」状態になると、糖化反応によって、終末糖化産物(AGEs エージス)が血中で増加します(タンパク質と糖が結びついて、細胞を劣化させる状態です!!)。このAGEsが毛細血管の内皮細胞に存在するレセプターと結合すると、血管内膜に存在するNADPHオキシダーゼを活性化し、活性酸素種が過剰に発生します。その結果として「酸化ストレス」が引き起こされ、「微小血管障害」が生じることで、歯周病を悪化につながると考えられています。

こうして高血糖により血管障害が起こり、歯周病菌が血管内に入りやすくなります。
歯周病菌は腫れた歯肉から容易に血管内に侵入し全身に回ります。血管に入った細菌は免疫力で死滅しますが、歯周病菌の死骸の持つ内毒素は残り血糖値に悪影響を及ぼします。血液中の内毒素は、脂肪組織や肝臓からのTNF-αの産生を強力に推し進めます。

糖質制限は必要か?

歯周病と糖尿病や肥満との関係については多くの研究がなされてきました。その中で糖尿病に罹患していなくても、高炭水化物食の摂取によって炎症性サイトカインが増加するという報告があります。しかし炭水化物の摂取を制限することでの糖質制限によって、歯周病の予防ができるかどうかについては、まだ十分な研究報告がなされていません。

最近では歯周病と糖尿病は密接に関連していると言われており、歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善するという研究成果も数多く報告されています。しかし、極端な糖質制限は健康を害する可能性もあります。バランスのとれた食事を心がけることが重要です。

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