4月に向けて
3月も後半戦に入りましたね、Dr.ミュウです。
受験生や就活中の患者様からも喜びの報告を受けることが多い反面、県外へ行かれるのは少しさびしいですね。
炭酸水は歯に悪い?
さてさて寒く忙しい日がまだまだ続くため、甘いものの魅力が尽きませんね。
一般的に原材料が水と二酸化炭素のみの純粋な炭酸水は、pH5程度の弱酸性の飲料水です。「酸蝕症」のリスクは飲料水のpHと残留飲料水が唾液で中和されるまでの時間に関係します。有名な黒い色の炭酸水はpH2~3であり、比較すると純粋な炭酸水は酸性度は弱く、摂取後は一時的にpHは低下しますが唾液により短時間(1分程度)でエナメル質の臨界pH値(歯のミネラル喪失のため脱灰が起こるpH)である5.5以上に回復します。つまり純粋な炭酸水では「酸蝕症」のリスクは完全に否定はできませんが、歯への影響は少ないと考えられます。
ただしレモンなどの風味づけにクエン酸などの酸味料を添加しているものでは酸性度は高まりますので、ご注意を!!
歯根面表面を覆うセメント質や象牙質では、臨界pHはエナメル質より高い(pH6.7)。歯周病などで歯根面が露出している場合には、歯への影響を理解して、炭酸水の摂取を心がけましょう。
コーヒーブレイク
当院ではかみ合わせの不具合を治療するケースが多いです。
過去の研究からかみ合わせと「美しさ」の感じ方について報告があります。
英ロンドン大神経生物学研究所の報告で人が絵画や音楽を「美しい」と感じたとき、脳の一部分(前頭葉、内側眼窩前頭皮質)の血流量が増加するというものがあります。また別の研究では臼歯部の咬合や歯列の咬合バランスの不整が脳前頭部の血流低下に関係するとされています。咬み合わせに不良があると、物事を「美しい」と感じることが減少するかもしれませんね。
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