Dr.ミュウの木曜日歯科教室⑩ 歯周病と糖尿病

お詫びと4月も後半戦がんばります

 4月11日の更新ができず、申し訳ありませんでした。
 改めて木曜日歯科教室を執筆して参ります。
 葉桜もちらほら見られる中、朝夕はまだまだ冷えますね。
 体調管理に気をつけて、4月を乗り切りましょう。

食生活に気をつけて!!

さて新年度に入り、新しい生活が始まり、食生活の変化があった方も多いでしょう。
そこで歯科と食事に関して、よく耳にする「歯周病と糖尿病」についてお話します。
歯周病と糖尿病には非常に深い関連性があります。
糖尿病の方が歯周病になる確立は、糖尿病ではない方と比較すると2倍以上歯周病になることが多くの研究により分かってきています。
また、糖尿病の方が歯周病になると重症化しやすいことも分かっています。

日本の成人の糖尿病有病率12.1%されています。
もちろん予備軍も入れるともっともっと多いでしょう。
年齢層別に見ると
40~59歳では約360万人
60~79歳では約650万人
となっています。
年齢を増すにつれて患者数も増えていきますね。これは歯周病に罹患する年齢と同じ傾向となっています。
それではなぜ糖尿病の方は歯周病になりやすいのでしょうか?
これには理由があります。

まず生体の防御機構があります。
人は外部からの細菌やウイルスの感染よる防御を行なっています。
歯周病は、歯周病細菌による感染症ですので、風邪等と同じような感染症と言えます。
歯周病細菌による感染が起こった時にそれを防御するための生体の抵抗力が十分にある場合には歯周病は広がりにくい。
しかし、糖尿病が進行した方の場合、生体の防御機構が弱まっていることがあり、歯周病細菌が繁殖しやすい傾向にあります。

糖尿病になると歯周病が悪化する原因には以下のようなことがあります。
高血糖が続くと浸透圧の関係で尿がたくさん出ます。その結果、体内の水分が減少します。口渇が起こるのは高血糖の特徴とも言えます(以前はペットボトル症候群とも言われることもありました)。これにより唾液の分泌量も減ります。唾液は抗菌性が非常に高く、唾液が分泌されることで口腔内の細菌が増えるのをコントロールしています。

血糖値が高くなることで唾液が減少し、結果的に口腔内細菌が増えていくのです。

また、歯周病になると歯周ポケットという深い溝中で細菌が増殖していきます。
歯周病細菌の出す毒素により歯周組織は破壊されていきます。
この際に血糖値が高い方では、組織の修復力が低く、悪化しやすい傾向にあります。
また血糖値が高い状態が長く続くと血管にも影響ができてきます。
(歯周病の末梢の血管があつまる部位ですから組織の修復を妨げるため、高血糖の方は、歯周病が悪化しやすいのです)

コーヒーブレイク

さてフィジカル(肉体面)でのお話から次にメンタル(精神面)についても触れておきます。

新年度が始まり、環境に変わった学生や新社会人や転勤した人がなりやすい「5月病」に注意していきたいですね。
対策
1)日光を浴びる
脳内の神経伝達物質であるセロトニンが欠乏することでうつ状態を招く可能性がある。
セロトニンの分泌は、日光を浴びることで安定させることが可能。

2)質のよい睡眠をとる
睡眠の質をあげることで、疲労回復の効果アップを狙うことができる。
部屋が明るいままで寝ると、メラトニン分泌が50%減少する。

3)セロトニンを増やす食生活
牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品や、豆腐・納豆・しょうゆ・味噌などの
大豆製品。カツオ・マグロなどの魚類、アーモンド・ピーナッツなどのナッツ類、
バナナや小麦胚芽、卵などにも多く含まれている。

では次回は4月25日です。

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